日本地域看護学会は毎年この時期に開催される学会です。
今年は千葉の幕張メッセでの開催となり、私も企画委員としてお手伝いさせていただきました。
学術集会長である佐藤紀子先生は、私が尊敬する先生のお一人で、指導教員をしてくださった先生です。既成にとらわれない柔軟な発想力と何事にも粘り強く向き合う姿勢、そして温かく細やかな心配りを大切にされるお人柄に、私自身、多くのことを学ばせていただきました。
このようなご縁もあり主催者側として参加した学術集会ですが、「希望ある未来を切り拓く地域看護の新機軸」というテーマからも期待に胸を膨らませ当日を迎えました。
参加したセッションはどれも期待以上の貴重なお話をいただき、大変勉強になるとともに今後の地域活動のヒントとなりました。1日目は企画委員で動いていたこともあり、十分に参加できないセッションもありましたが、これからオンデマンドで視聴するのが楽しみです。
私が2人の先生方と企画した指定集会1「失敗のすすめー失敗の中に見出される希望―」は、73人の方が参加してくださいました。参加者の方々もグループワークの中でご自身のこれまでの歩みを振り返る機会となったようです。ご自身だけでなく周囲の方にも「失敗は成長できるチャンスへの始まり」であると伝えて欲しいと願っています。
私自身、今回の企画以降、自分のことを振り返ることが多くなり、発表後に改めて気付いたことがありました。例えば、人から言われて傷つくことや後悔することが深ければ深いほど、自分を変えようと努力し、大きく成長したように思いました。その時は本当に辛いのですが、悔しさがバネになっていたようです。自分自身の取り扱い説明書ではないですけど、自分の特性を理解することで、様々な事象への対応がコントロールしやすくなったように思います。
シンポジウム1「都市部における多様な主体との連携・協働により希望ある未来を切り拓く」では、シンポジストとして登壇しました。シンポジストはほかに、コミュニティナースの小林朋子さん、事務所にさせていただいているCafe ぽとふの代表 梅田真理さん、Cafeぽとふと連携されている高齢者サポートセンターの黒川美果さんです。
それぞれ運営主体、活動形態は違いますが、地域住民が心地よくいられる場作りや困りごとの解決へのお手伝いにとどまらず、人や地域が本来持つ力を引き出し発揮できるよう促していました。そして、補足し合うように協働することに心がけ、更なる取り組みを考えていることが印象的でした。
このように学会に参加すると、多くの学びに知的好奇心が刺激され、自身の活動にヒントを得る事ができ活力がみなぎります。私はこの感銘と学びが薄れないうちに出来ることを行動に移すようにしています。
得られた知見を実務に活かし、その成果を研究として残し、それを根拠にまた実務に活かすというように「実践と研究」の両輪で、相互に学びを還元しながら相乗効果を生み出していき、誰かの役に立つことができたら、こんな幸せなことはないと思います。

